「見上げてごらん夜の星を」を聴いて
- 大慈松浦鍼灸院

- 1月3日
- 読了時間: 2分
年末の紅白歌合戦で、Mrs. GREEN APPLE の大森さんが「見上げてごらん夜の星を」を歌う場面をテレビで眺めていました。
その歌詞の中にある「僕らのように 名もない星が…」という一節に、日々臨床に向き合う鍼灸師の姿とふと重なりました。名を知られる存在ではなくても、それぞれが迷い、模索し、ときには手探りのまま、患者さんと向き合い続けているような姿です。
そう考えると、鍼灸治療という行為そのものは、臨床を形づくる要素のひとつにすぎないのだと感じます。人柄や出会い、土地の空気、文化や時代との関係など、さまざまな要素が折り重なって、はじめて臨床という営みは形を帯びるのだと思います。
さらに思いを巡らせると、かつて鍼灸の名人と呼ばれた偉大な先生方の歩みもまた、現在の私たちの臨床に影響を与えていることに気づかされます。直接出会う機会のなかった世代であっても、その技術観や患者さんへの姿勢は、指導者や先輩を通して受け継がれ、いまも息づいているように感じます。私たちが治療の中で頼りにしている感覚や判断のよりどころの一部には、そうした先人たちの経験の蓄積が流れ込んでいるのでしょうか。
そして、いまの私たちの臨床もまた、いずれ次の世代へと何らかの形で残っていくのだと思います。目立つ成果ではなくても、日々の取り組みの一つひとつが、誰かの学びや支えへとつながる可能性があります。そんなことに思いを巡らせてみました。






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