Network
医療連携について
当院では、医師・医療機関と連携しながら、患者さんにとってより良い医療を提供することを重視しています。これは「医鍼連携」の考え方に基づく取り組みです。
当院の取り組み
医療と鍼灸は、つながる
1. HARI×MED
医鍼連携の活動の一環として、#HARI×MED というプロジェクトに携わり、鍼灸師と医師がどのように関わり合い、連携していくことができるのかについて、勉強会や情報発信を通じて取り組んでいます。
〔HARI×MED掲載ページ〕

2. APNET
精神科・心療内科領域では、薬物療法を中心とした治療が行われる一方で、 症状の遷延や生活のしづらさが課題となることも少なくありません。 精神科医と鍼灸師が学び合いながら連携するネットワーク #APNET が構築されつつあります。

3. 地域の開業医との連携
耳鼻咽喉科・消化器内科の医師と連携し、 医学的診断・検査結果を共有したうえで、器質的疾患の除外を前提とした鍼灸治療を行っています。
治療後にも症状や生活上の違和感が残存している方、 再発への不安や生活の質の低下を感じている方に対しても鍼灸を積極的に行っています。
4. 医療連携の確立に向けて
”病鍼連携” ”診鍼連携” ”鍼鍼連携”の確立を。
医師・鍼灸師双方が理解可能な共通言語の土台を形成することを目的としています。
(1)医師 ➝ 鍼灸師
(2)鍼灸師 ➝ 医師
(3)鍼灸師 ➝ 鍼灸師
※ 鍼灸師のためのカルテの記載練習
鍼灸師の役割を日々、模索しています。
不調や痛みへのケアにとどまらず、必要に応じた医療との連携、健康維持・予防、そして地域ケアへの貢献まで。鍼灸師が地域医療の中でどのような役割を担うことができるのかを、常に問い続けています。
信頼できる鍼灸院を探したい。
「どの鍼灸院に紹介すればよいのか分からない」という声が多いのも事実です。
――とはいえ、「鍼灸院」を見極めるには何を基準にすればよいのでしょうか。
そこで「鍼灸院はどうやって探せばいいのか?」について解説しています。
Q&A
Q. どのような場合に鍼灸への紹介を検討すればよいでしょうか?
A. 「疾患名」ではなく、「病態と困りごと」から判断します
① 臨床研究により有効性が示唆・支持されている症状
鍼灸は、国際的なシステマティックレビューにおいて、補完療法としての有用性が示されている領域があります。
UpToDate® で言及されている主な対象
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慢性疼痛・急性疼痛(歯痛を含む)
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頭痛
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慢性閉塞性肺疾患(COPD)および呼吸困難
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アレルギー性鼻炎
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更年期ホットフラッシュ
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がん性疼痛
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化学療法に伴う副作用(嘔気・倦怠感 など)
※ 現代医学で有効な治療選択肢が限られる症状において、鍼灸が補完療法または代替療法として選択される場合もあります。
② 医学的に十分な説明がつかない症状
(Medically Unexplained Symptoms)
検査や画像所見では明確な異常が認められないものの、症状や生活上の支障が持続するケースも少なくありません。
鍼灸は、以下のような機能性疾患・心身症にも対応可能です。
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線維筋痛症
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過敏性腸症候群(IBS)
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機能性ディスペプシア
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ストレスや緊張が関与する筋・筋膜性疼痛
これらの領域では、症状そのものだけでなく、QOL(生活の質)の改善を目的とした介入として検討されます。
③ 漢方薬が使用できない、または効果が十分でない場合
鍼灸は、漢方薬と同様に体質や全身状態を考慮する治療法として位置づけることも可能です。
以下のような場面で選択肢となります。
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副作用や体質の問題で漢方薬が使用できない場合
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漢方薬の効果が限定的であった場合
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鍼灸との併用による相乗効果が期待される場合
④ 薬物療法が制限される、または効果不十分な場合
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内服が困難な患者さん
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腎機能障害などで薬剤選択が制限される場合
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慢性的な症状がコントロール困難な場合
このようなケースでも、個々の病態に応じた非薬物療法の一つとして、鍼灸が選択肢となり得ます。
国内医療ガイドラインにおける鍼灸の位置づけ
現在、日本国内の医療ガイドラインにおいて、鍼灸治療に関する記載が徐々に増えています。
森ノ宮医療大学 鍼灸情報センター(MUMSAIC)の整理によると、
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対象となる国内ガイドライン数:19件以上
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ガイドライン内における鍼灸に関する推奨総数:28件
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そのうち18件は、鍼灸を肯定的に推奨
と報告されています。
出典
森ノ宮医療大学 鍼灸情報センター(MUMSAIC)
公式サイト:https://mumsaic.jp/
情報元(X投稿):https://x.com/MUMSAIC/status/1952236862887825539
まとめ
当院が考える医鍼連携とは
当院が考える医鍼連携とは、単に患者さんを紹介することではありません。
医師と鍼灸師が双方向で情報を共有し、それぞれの専門性を尊重しながら患者さんにとってよりよい医療を「一緒に支える仕組み」です。
当院では、地域の医療機関と連携しながら、患者さん一人ひとりの状況に応じた最適な治療選択を支える体制づくりを進めています。
