APNET
精神科医療と鍼灸をつなぐ
APNETとは
APNETは、精神科医療に関わる医療従事者と鍼灸師が連携し、メンタルヘルスに新たな選択肢を届けることを目指す非営利団体です。
「心身一如」の考え方を大切にしながら、それぞれの専門性を尊重し、精神科医療と鍼灸がどのように協力できるのかを考える取り組みが進められています。
鍼灸師(Acupuncturists)と精神科医(Psychiatrists)をはじめとする医療従事者が相互理解を深め、こころと身体の両面から患者さんを支えるための連携を目指しています。
▶︎ APNET公式サイト

中村元昭先生
昭和医科大学発達障害医療研究所 准教授/副所長
APNETの立ち上げに中心的に関わった精神科医です。
精神科医療と鍼灸をつなぐ取り組みを進めています。
APNETの主な取り組み
APNETでは、精神科医療と鍼灸の相互理解を深めるため、勉強会や情報提供、医療従事者と鍼灸師が交流する機会づくりなどが行われています。
また、こころの不調を抱える患者さんが鍼灸院を探す際の情報として、「こころの鍼灸院マップ」が公開されています。
精神科医療と鍼灸の連携に役立つ資料も公開されています。
Reference
「こころの鍼灸院ガイド」
「こころの鍼灸院マップ」とは
「こころの鍼灸院マップ」は、こころに不調を抱えている患者さんを支えたいと考える鍼灸師を紹介するAPNETの取り組みです。
掲載にあたっては、3年以上の臨床経験を基本として、学会活動、大学・病院等での卒後研修、生涯研修、メンタルヘルスに関する研修、精神科領域での経験や業績などについて条件が設けられています。
これは医療機関の「認定制度」や、特定の疾患に対する治療効果を保証する制度ではありません。患者さんがメンタルヘルス領域について相談できる鍼灸師・鍼灸院を探す際の、一つの情報として公開されています。
当院も「こころの鍼灸院マップ」に掲載されています
当院では以前から、不眠や気分の落ち込み、不安、緊張をはじめ、精神科・心療内科を受診されている患者さんにみられるさまざまな身体症状について相談を受けています。
現在、以下の2施設がAPNETの「こころの鍼灸院マップ」に掲載されています。
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大慈松浦鍼灸院(群馬県高崎市)
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神保町十河医院附属鍼灸院(東京都千代田区)
精神科・心療内科に通院されている場合には、原則として現在受けている治療を継続しながら鍼灸を行います。
鍼灸師は精神疾患の診断や薬剤の調整を行いません。また、症状や経過から医療機関での評価が必要と考えられる場合には、鍼灸だけで対応せず、適切な医療につながることを大切にしています。
APNETの活動にも参加しています
2026年6月20日には、APNET初の対面イベントとなる、精神科医療従事者と鍼灸師による「Meet-up Day」が横浜で開催されました。
当日は、精神科医療従事者と鍼灸師による意見交換やグループワーク、鍼治療の実技供覧などが行われ、私もグループワークのファシリテーターとして参加しました。
Meet-up Day


精神科医療と鍼灸の連携に関する研究
精神科医療と地域の鍼灸院をどのようにつなぐのかについては、研究も進められています。
東京有明医療大学では、松浦悠人先生を研究代表者として、「うつ病患者への精神科医療に鍼灸院を活用する新しい統合医療モデルの構築と効果検証」という研究が、科学研究費助成事業(若手研究)の採択を受け、2025年度から進められています。
この研究では、全国の鍼灸師を対象とした調査などを通して精神科領域における臨床上の課題や医療連携の実態を明らかにし、その結果をもとに、精神科医療と鍼灸院が連携するための支援ツールを開発・評価することが計画されています。
つまり、鍼灸そのものの効果だけではなく、精神科医療と地域の鍼灸院をどのようにつなぐかという医療連携の仕組みも研究対象となっています。
なお、この科研費研究はAPNETそのものの研究事業ではなく、APNETとは別の研究プロジェクトです。
▶︎ 科学研究費助成事業データベース|研究課題 25K20520
▶︎ KAKEN研究者情報|松浦悠人
関連リンク
▶︎ APNET公式サイト
▶︎ APNET|精神科医療と鍼灸の連携に役立つ資料
▶︎ APNET|お問い合わせ・こころの鍼灸院マップ掲載条件
▶︎ 当院|メンタルヘルス領域の鍼灸
▶︎ APNET「Meet-up Day」参加記録
このページを書いた人
PROFILE
監修
鍼灸師 松浦知史
全日本鍼灸学会認定鍼灸師
東京有明医療大学主席卒。福島県立医科大学会津医療センター研修。研修終了後は埼玉医科大学東洋医学科、ならびに同大学かわごえクリニックを経て、大慈松浦鍼灸院、神保町十河医院附属鍼灸院副院長。


