カルテの作成・管理について
鍼灸院のカルテはWordで作成しても問題ありません。鍼灸院(あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師施術所)においては、カルテ(施術録)の記載媒体について、紙・電子いずれかを指定する法令はありません。
鍼灸院は「医療機関」ではなく「施術所」に該当するため、医師法・医療法に基づく診療録の電子保存ガイドラインは、直接は適用されません。施術録(カルテ)に求められるのは、施術の経過を適切に記録し、保存することであり、この要件を満たしていれば Wordなどの文書作成ソフトでカルテを作成することも可能です。
カルテ管理で重要なのは「管理体制」
カルテの管理において重要なのは、紙か電子かという形式そのものではありません。最も重視されるのは、個人情報として適切に管理されているかどうかです。
個人情報取扱事業者に該当します
鍼灸院は、患者氏名・症状・既往歴などの個人情報を取り扱うため、個人情報保護法上の「個人情報取扱事業者」に該当します。そのため、カルテの管理にあたっては、適切な安全管理措置を講じる必要があります。
カルテ管理に求められる安全管理措置の例
以下は、Wordでカルテを管理する場合の代表的な安全管理措置です。
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Wordファイルへのパスワード設定
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院外に持ち出さないPCでの管理
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USBメモリ等への無断コピーの防止
これらは、特別なシステムを導入しなくても、日常の運用で実現可能な対策です。
鍼灸院カルテの保存期間はどのくらい必要か
法令上、鍼灸院のカルテについて明確な保存年限は定められていません。
しかし、実務上は以下のような保存期間が一般的です。
実務上推奨されるカルテ保存期間
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最低5年程度
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医療訴訟・説明責任・紹介状対応を考慮し
7年程度保存している施術所も多く見られます
これは、患者対応や医師との連携において、過去の施術経過を説明できる体制を確保するためでもあります。
Wordでカルテを管理する際の注意点
Wordなどの電子データでカルテを管理する場合、特に注意が必要なのが 記録の信頼性です。
電子カルテで問題になりやすいポイント
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いつ記載されたものかが分かるか
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後から改ざんされていないか
これらが不明確な場合、説明責任を十分に果たせない可能性があります。
信頼性を確保するための実務的な工夫
Word管理の場合、以下の運用が推奨されます。
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施術日・施術者名を必ず明記する
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追記は「追記日」を明示する
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上書き保存ではなく、履歴を残す形で管理する
これにより、記録の経時的な信頼性を担保することができます。

