Seminar Report
肩痛・腰痛に対する鍼灸の実践的アプローチ|encounter
2026年6月27日、株式会社encounter様よりご依頼をいただき、オンラインセミナー「肩痛・腰痛に鍼灸はどこまで有効か?―医師が考える鍼灸治療の現在地―」に登壇しました。
今回は、豊田土橋リウマチクリニック/とよた鍼灸サロンHALの高杉浩司先生とともに、医師と鍼灸師それぞれの立場から、肩痛・腰痛に対する鍼灸治療の考え方や臨床での活用についてお話ししました。
明日からの臨床に活かす鍼灸の視点
私からは、「明日からの臨床に活かす鍼灸の視点―肩痛・腰痛への実践的アプローチ」と題して発表しました。
講演では、以下の3点を中心に整理しました。
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遠隔穴を用いる理由と「ツボ」の捉え方
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局所穴における組織選択と刺激方法の違い
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肩痛・腰痛に対する鍼治療の組み立て方
鍼灸治療では、患部への局所治療に加え、手足の経穴を用いた遠隔治療を組み合わせます。伝統的な取穴の考え方に加え、経穴を体表の反応点として捉える近年の研究についても紹介しました。
局所では「どの組織を刺激するか」を考える
局所治療では、筋肉や筋膜、腱、靱帯、関節周囲組織など、症状に関与する組織を想定し、刺入部位や深度を調整します。
また、置鍼、回旋、雀啄、鍼通電療法など、刺激方法や刺激量によって生体反応は異なります。講演では、神経活動、局所循環、アデノシンによる局所鎮痛、結合組織への作用など、鍼刺激による主な反応を整理しました。
アーカイブ配信について
本セミナーは、encounter公式サイトにてアーカイブ配信されています。講演内容は、下記のページから24時間いつでもご覧いただけます。
encounter公式サイト
https://encounter2017.jp/
肩痛・腰痛に対する鍼灸治療の考え方や、医師と鍼灸師それぞれの視点に関心のある方は、ぜひご覧ください。
医療者間の共通理解を深めるために
鍼灸には、経絡や経穴といった伝統的な臨床体系があります。一方で、医師や理学療法士をはじめとする他職種と連携するためには、解剖学、神経生理学、病態評価などの共通言語を用いて説明することも重要です。
伝統的な取穴の考え方と、現代医学的な組織評価や基礎研究を対立させるのではなく、それぞれの視点を臨床の中でどのように統合するかが、今後の鍼灸における重要な課題であると考えています。
このたび貴重な機会をくださった株式会社encounterの皆様、ご一緒させていただいた高杉浩司先生、そしてご参加いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。
このページを書いた人
PROFILE
監修
鍼灸師 松浦知史
全日本鍼灸学会認定鍼灸師
東京有明医療大学主席卒。福島県立医科大学会津医療センター研修。研修終了後は埼玉医科大学東洋医学科、ならびに同大学かわごえクリニックを経て、大慈松浦鍼灸院、神保町十河医院附属鍼灸院副院長。


