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テレビ朝日「グッド!モーニング」で鍼灸が紹介されました|科学からみる鍼灸のしくみ

執筆者の写真: 大慈松浦鍼灸院
大慈松浦鍼灸院
6 日前
読了時間: 4分

2026年9月2日、テレビ朝日「グッド!モーニング」の「グッド!いちおし」で、鍼灸やツボ刺激のメカニズムが紹介されました。

「科学的に見た東洋医学のメカニズム」

番組では、「なぜ鍼灸でツボを刺激すると身体が楽になるのか?」という疑問をテーマに、鍼灸によって身体にどのような変化が起こるのか、近年の研究をもとに紹介されています。

解説されていたのは、島根大学医学部附属病院の大野智教授です。


鍼灸がテレビで紹介されることはこれまでもありましたが、今回興味深かったのは、「このツボを刺激するとよい」といった紹介だけではなく、鍼灸の作用を現代医学・科学の視点から考える内容になっていたことです。


なぜ、鍼やツボの刺激で身体に変化が起こるのか?

鍼灸には長い歴史があり、古くからさまざまな症状に用いられてきました。

一方で、「なぜ鍼をすると痛みが和らぐのか」「ツボとは何なのか」といった疑問については、現在も世界各地で研究が続けられています。


近年の研究では、鍼刺激によって起こる身体の反応について、末梢神経、脊髄、脳、自律神経、免疫系など、さまざまな側面から検討されています。

たとえば、鍼刺激によって痛みに関係する神経の働きが調節されたり、脳内で痛みを抑える仕組みに影響したりすることが知られています。

また近年では、特定の部位への鍼刺激が神経を介して全身の炎症反応に関係する可能性を示した基礎研究も報告されています。

つまり、鍼灸の作用を単に「血流がよくなるから」と説明するのではなく、身体に加えた刺激が神経系などを通してさまざまな反応を引き起こすという視点から研究が進められています。もちろん、鍼灸のすべての作用が解明されたわけではありません。

長年経験的に用いられてきた鍼灸を、現代科学の方法を使って一つひとつ検証している段階にあると考えるのが適切でしょう。


当サイトでは、鍼灸によって身体にどのような反応が起こるのかについて、基礎研究や臨床研究をもとに詳しく紹介しています。


精神科領域における鍼灸の研究も紹介

今回の番組では、痛みに対する鍼灸だけではなく、うつ病など精神科領域における鍼治療の研究についても触れられていました。

国内でも、精神科医療と鍼灸を組み合わせた研究が行われています。

その一つが、市ヶ谷ひもろぎクリニックと東京有明医療大学による共同研究です。

この研究では、うつ病や双極性障害のうつ状態にある患者さんを対象として、通常の精神科治療を続けながら鍼治療を追加すると、症状がどのように変化するのかが検討されました。

ポイントは、精神科治療を鍼治療に置き換えた研究ではないということです。

薬物療法など、それまで受けていた精神科での治療を続けながら、週1回、3か月間の鍼治療を追加しています。

その結果、鍼治療を追加した期間には、抑うつ症状や不安症状を評価する指標の改善がみられました。

ただし、この研究だけで「鍼治療がうつ病に有効」と結論づけられるものではありません。

現在必要な精神科医療を続けながら、鍼灸を補完的に取り入れる可能性を検討した研究として捉えることが大切です。


この共同研究については、研究内容や結果を当サイトでも詳しく紹介しています。


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参考文献・関連情報

テレビ朝日「グッド!モーニング」「ツボ刺激でなぜ楽に?東洋医学を科学で解明 痛み緩和の仕組み【グッド!いちおし】」2026年9月2日

松浦悠人、渡部芳徳、谷口博志、藤本英樹、向ありさ、古賀義久、安野富美子、坂井友実.「うつ病と双極性障害うつ状態に対する標準治療による助走期間を考慮した鍼治療3ヶ月間の上乗せ(add-on)効果と持続効果:過去起点型コホート」全日本鍼灸学会雑誌.2019;69(2):102-112.

 
 
 

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