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【キャリアについて】鍼灸師として歩んできた10年間とこれからの目標

執筆者の写真: 大慈松浦鍼灸院
大慈松浦鍼灸院
2 日前
読了時間: 5分

鍼灸師の資格を取得した後、どこで経験を積み、仕事と生活をどのように築いていくか、その道筋は一人ひとり異なります。


この記事では、大学卒業から現在までの仕事と私生活の歩みを振り返ります。私の経験が、これから鍼灸師としてのキャリアを考える方にとって、一つの参考になれば幸いです。


まずは、これまでの歩みを年表でご紹介します。

年齢

仕事・キャリア

プライベート

2017年3月

22歳

東京有明医療大学を首席で卒業。学業成績最優秀賞、東京有明医療大学賞を受賞


2017~2019年

22~24歳


2019年

24歳

神保町十河医院附属鍼灸院に勤務。埼玉医科大学東洋医学科・同大学かわごえクリニック外来での勤務を開始


2020年

25歳

大慈松浦鍼灸院での施術を開始。群馬と東京の二拠点で臨床に携わる


2021年

26歳

埼玉医科大学東洋医学科・かわごえクリニック外来での勤務を終え、同科研究員となる

新築戸建てを購入

2022年

27歳

埼玉医科大学東洋医学科研究員としての活動を終える

第一子誕生

2023年

28歳

東京有明医療大学の学外実習指導者となる

アウディを購入

2024年

29歳

大慈松浦鍼灸院と神保町十河医院附属鍼灸院を中心に、臨床・教育・学術活動を継続

第二子誕生

2025年4月1日

30歳

全日本鍼灸学会認定鍼灸師を取得(認定番号894)


2026年

31歳

第76回全日本鍼灸学会学術大会 埼玉大会の広報委員を拝命

第一子4歳、第二子2歳


年表だけでは見えない、進路の選び方

年表を見ると、大学卒業後に研修、臨床、研究、教育へと、計画的に進んできたように見えるかもしれません。しかし、最初から明確なキャリアプランがあり、そのとおりに歩んできたわけではありません。


私は当初、鍼灸師になるつもりもありませんでした。進路を変えた経緯や、卒業後に会津医療センターを選んだ理由、複数の医療機関で働くことになった背景は、以前noteに書いています。


医療機関で学んだこと

大学卒業後は、福島県立医科大学会津医療センターで鍼灸研修生として2年間学びました。その後、埼玉医科大学東洋医学科・同大学かわごえクリニック外来、神保町十河医院附属鍼灸院で臨床に携わりました。


異なる施設に身を置いたことで、鍼灸師の役割は働く場所によって変わることを実感しました。同時に、患者さんの状態を鍼灸だけで捉えようとせず、医師による診断や治療方針、ほかの医療職との関わりも踏まえて考える必要性を学びました。


2020年からは大慈松浦鍼灸院でも施術を始め、群馬と東京を行き来するようになりました。現在も、二つの鍼灸院で臨床に携わっています。

大慈松浦鍼灸院

学び続けてきた理由

これまで、医療機関での研修、大学での研究、認定資格の取得、学会や講演活動などを重ねてきました。


振り返ると、純粋に知識を深めたいという思いだけでなく、自分に足りない知識や経験を補いたいという気持ちから、勉強を続けてきた面もあります。臨床に携わるほど、自分が理解できていないことや、鍼灸師だけでは判断できないことに気づくからです。

もちろん、研修先や資格が増えれば、それだけで適切な施術ができるようになるわけではありません。学んだことを目の前の患者さんにどう生かすか、分からないことをどう調べるか、必要なときに他の医療職へどうつなぐか、その積み重ねが大切だと考えています。


現在も、自分の知識や経験が十分だとは思っていません。学び直すことを続け、その内容を臨床や患者さんへの説明に還元していきたいと考えています。


仕事と並行して築いてきた生活

26歳で一軒家を購入し、27歳で第一子が誕生しました。28歳で車を購入し、29歳で第二子が誕生しました。

これらは鍼灸師としての専門性を示す実績ではありません。ただ、私にとっては、仕事を続けながら生活の基盤を築いてきた節目です。住む場所、移動手段、家族との時間をどう考えるかも、働き方と切り離せません。

鍼灸師のキャリアを考えるとき、勤務先や資格だけでなく、どのような生活を送りたいかも大切な要素だと思います。この年表が、これから働き方や生活設計を考える方にとって、一つの事例になれば幸いです。


臨床から教育・学術活動へ

2023年からは、母校である東京有明医療大学の学外実習指導者として学生教育にも携わっています。学生に判断の理由を伝えようとすると、自分自身の考え方を整理し直す必要があります。教えることも、私にとって学び続ける方法の一つです。


2025年4月1日には全日本鍼灸学会認定鍼灸師を取得しました。2026年には、翌年開催される第76回全日本鍼灸学会学術大会 埼玉大会の広報委員を拝命しました。


臨床を軸にしながら、教育や学術情報の発信にも関わるようになったことは、大学卒業時には想像していなかった変化です。


これからの目標

大学を卒業してから約10年が経ちました。振り返ると、足りないものを感じて学び、その時々の仕事や生活に合わせて選択を重ねてきました。きれいな一本道ではありませんが、それも含めて私のキャリア形成だと思っています。


これからも臨床を軸に、患者さん一人ひとりの症状だけでなく、生活背景や、すでに受けている医療も踏まえて施術を考えていきたいです。そして、鍼灸にできることと、その限界の両方を見極め、必要なときには医師やほかの医療職と連携できる関係を大切にしたいと考えています。


また、学び続けるだけでなく、臨床で得た経験や研究から分かってきたことを、学生や若い鍼灸師、患者さんにも分かりやすく伝えていきたいです。仕事と家庭の時間も大切にしながら、無理なく長く臨床を続けることも、これからの目標です。



鍼灸研修生の募集について

会津医療センターでは、鍼灸師を対象とした前期・後期研修を設けています。2026年の募集期間は7月13日(月)から9月18日(金)までで、必要書類は期間内に事務局へ必着です。

応募を検討している方は、資格・応募条件や提出書類を会津医療センターの公式募集ページで確認してください。

※上記は2026年の募集情報です。募集終了後や次年度の情報は、公式ページでご確認ください。


この記事を書いた人:松浦知史

松浦知史 鍼灸師

大慈松浦鍼灸院・神保町十河医院附属鍼灸院 副院長。全日本鍼灸学会認定鍼灸師

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