Q1. 「精神科との診鍼連携」とは何ですか?
A.
当院では、精神科・心療内科の先生と必要に応じて連携し、うつ病・不安・自律神経の不調・ストレスによる身体症状などに対して、より安全で効果的な鍼灸治療を行う体制を整えています。
医師の診断内容や治療方針をふまえて鍼灸を行うことで、
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身体症状の改善
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薬物療法との相乗効果
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副作用の軽減
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再発予防
などが期待できます。
Q2. 鍼灸は精神科のお薬と一緒に受けても大丈夫ですか?
A.
はい、大丈夫です。
鍼灸治療は抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬などと併用でき、薬との相互作用の心配もありません。
薬物治療と併行することで、
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身体の緊張や痛み
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胃腸の不調
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動悸や息苦しさ
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不眠
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倦怠感
などが改善しやすくなるケースが多くみられます。
Q3. 主治医(精神科医・心療内科医)に治療内容を共有できますか?
A.
はい、可能です。
ご希望があれば、当院での治療内容や経過をまとめた「施術報告書」を作成し、
主治医の先生へお渡しすることができます。また、医師から当院へご紹介いただくケースもあります。紹介状がなくても受診できますので、ご安心ください。
Q4. どのような症状の方が精神科連携の対象になりますか?
A.
以下のような方に、鍼灸治療が役立つことが多いです。
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うつ病・双極性障害の抑うつ状態
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不安・パニック発作
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ストレスや緊張による体調不良
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胃腸の不調(IBS・FD などの DGBI)
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胸のつまり、息苦しさ
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頭痛・肩こり・全身の強いこり
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不眠
また、
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検査では異常がないのに身体症状が続く
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薬の副作用と思われる身体のつらさ
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気分に連動して体調の波が出る
といった方も、鍼灸治療が適応となります。
Q5. 精神科の治療において、鍼灸はどんな役割がありますか?
A.
最近の研究では、鍼灸が以下のような働きを持つことが示されています:
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自律神経のバランス調整
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胃腸・呼吸・循環などの身体機能の安定
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ストレス反応の軽減
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迷走神経(リラックス反応)の活性化
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炎症反応の抑制
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睡眠の質の改善
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慢性的な痛みや疲労感の軽減
精神科の治療だけでは改善しにくい「身体のつらさ」を整えることで、気分や生活の質が向上する場合があります。
Q6. 精神科を受診すべきか迷っているのですが、相談できますか?
A.
はい、まずはお気軽にご相談ください。
鍼灸師は診断を行うことはできませんが、鍼灸の適応かどうか医療機関を受診した方がよい状況か早めに受診した方がよいサイン(不眠の長期化、体重の急低下、強い不安など)などをお伝えします。必要であれば、適切な医療機関をご案内することもできます。
ご相談・お問い合わせ
鍼灸について「まずは聞いてみたい」「紹介したい患者さんがいる」などのご相談も承ります。安心してお問い合わせください。
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精神科・心療内科などに通院している患者さんにお願い
・鍼灸院を受診する場合には、鍼灸治療を受療する旨を医師に伝えていただきたいです。また可能であれば、診療情報提供書を作成していただければスムーズに、そしてより安全に鍼灸治療を実施することができますが、必ずしも必要なわけではありませんので、一度医師に相談するとよいでしょう。
・鍼灸師は医療法上、診断権はなく薬剤に関する説明は行うことはできませんので、仮に鍼灸治療を受けて症状が軽減あるいは改善したとしても、自己判断で精神科・心療内科などの通院を中断したり、決められた服薬量を減量するようなことは必ず避けてください。
・当院ではうつ症状の程度を把握するための評価法として、簡易抑うつ症状尺度(Quick Inventory of Depressive Symptomatology:QIDS-J)を記入いただいています。また、身体症状(例えば、肩こり、頭痛、めまいなど)が認められる場合には、日本語版SSS-8(身体症状スケール)の記入をお願いしています。

