ハリメド×ハリトヒト。「技術交流会&納涼会」に参加しました

2026年8月30日(日)、名古屋・金山で開催された「ハリメド×ハリトヒト。技術交流会&納涼会」に参加しました。

今回の会では、医療と鍼灸の連携(医鍼連携)、そして鍼灸師が臨床のなかでどのような役割を担うのかについて考える機会がありました。
当日は、海外の豪華客船で鍼灸師として勤務した経験を持つ白井先生(とよた鍼灸サロンHAL)をはじめ、ハリトヒト。の滝沢先生、鶴田先生らによる講演・実技が行われました。
慢性疼痛患者さんに対して、鍼灸師は何を担うのか
鶴田先生による慢性疼痛患者さんへの鍼治療についての講演は、改めて鍼灸師が担う役割について考える時間となりました。
慢性疼痛では、痛みの強さだけを指標として治療を考えることはできません。長期間痛みが続くなかで、活動量が低下したり、睡眠が乱れたり、痛みに対する不安が強くなったりすることがあります。
また、「痛みを完全になくすこと」だけを治療目標としてしまうと、十分な変化が得られなかった際に、患者さんの失望や医療に対する不信感を強めてしまう可能性もあります。
そのため、慢性疼痛に関わる鍼灸師には、「痛いところに鍼をする」こと以上の役割が求められるのだと思います。
患者さんが現在どのような状態にあり、何に困っているのかを把握しながら、疼痛の軽減だけでなく、日常生活や活動性、睡眠、心理社会的な要因を含めて患者さんを捉えることが重要です。
慢性疼痛医療では、単一の治療法だけで痛みを取り除こうとするのではなく、患者さんの生活機能やQOLを含めて考える集学的な疼痛管理が重視されています。
こうした話を聞きながら考えたのが、鍼灸院そのものが社会のなかで担っている役割についてです。
鍼灸院は、ともすると「鍼や灸によって症状を改善する場所」と捉えられます。しかし実際には、慢性的な痛みや不調を抱える患者さんと継続的に関わり、その時々の身体症状だけでなく、生活上の困りごとや活動性の変化、治療に対する思いなどを確認していく場でもあります。
医療機関で必要な診断や治療を受けながらも、症状を抱えたまま生活を続けている患者さんは少なくありません。そのような方々に対して、定期的に関わりながら経過を見ていくことには、鍼灸院だからこそ担いやすい役割があるように感じます。
もちろん、鍼灸院だけですべてを解決できるわけではなく、むしろ重要なのは、自分たちだけで抱え込まず、必要に応じて医療機関や他職種につなぐことです。
そのうえで、医療機関での診療と患者さんの日常生活との間にある部分を継続的に支えたり、患者さんが自分の身体や生活を振り返る場になったりすることには、一定の社会的な意味があるのではないかと思いました。
医鍼連携を実践する新たな鍼灸院
そして、名古屋・金山では新しい取り組みも始まろうとしています。
2026年11月、金山駅直結のクリニックに併設する鍼灸院が新規開院予定で、現在、鍼灸師を募集しています。
新しい環境で臨床に取り組みたい方や、医療機関との連携、クリニック併設鍼灸院での臨床に関心のある鍼灸師の方は、ぜひ求人情報をご覧ください。
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おわりに
今回の会は、鍼灸師が患者さんに対してどのような役割を担うのか、そして医療のなかで鍼灸をどのように位置づけていくのかを考える機会となりました。
企画・運営いただいた皆さま、ご登壇いただいた先生方、当日お話しさせていただいた皆さま、ありがとうございました。





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